山岳地のリゾバって、どんな感じか想像がつかないですよね。
高原や避暑地と呼ばれる標高が高い観光地をイメージしてもらえると、何となくわかるかなと思います。
私が初めてリゾバをしたのはスキー場です。
次の冬もスキー場で働く予定だったので、春〜秋に働けるリゾバを探していたところ、山岳地リゾバの求人に出会いました。
山岳地のリゾバは長く働きたい方におすすめです。
今回は、山岳地で半年間リゾバした私の体験談をお話したいと思います!
住めば都?!山岳地リゾートバイトのメリット
山岳地のリゾバって、かなり閉鎖的な世界のイメージがありました。
実際に働いてみると、逆にそれがメリットに繋がっているとも思います!
そんな山岳地リゾバのメリットをご説明していきます。
マイナスイオンたっぷり!手つかずの自然が楽しめる
山岳地でリゾバをすると、なんと言っても自然が思いっきり堪能できます!
空気も綺麗で、散歩するだけでも気持ちいいですよ。
私が一番感動したのは天然の“ホタル”が見られたこと。
ホタルは綺麗な水辺にしかいないと言われています。
人生でホタルを見たのは、リゾバをしていた時のたった1回だけです。
山の景色は紅葉の時期ももちろん良いですが、私としては緑が生い茂っている5,7,8月がおすすめ。
青空に太陽で照らされ、キラキラ光っている山を毎日見られるのはリゾバをしている人の特権!
お金が貯まりやすい
これはデメリットとも関わってきますが、山の周りには何もないので、その分お金を使いません。
しかもほとんどの所が寮費・水道光熱費・食費も無料なので、本気でお金を貯めたい人は少し大げさですが、1円も使わずに過ごせます!
私が半年間働いた山岳地は、ATMが近くになかったので、どうしてもお金をおろしたい時は、街の方のコンビニまで車で連れて行ってもらいました。
ちなみに給料は手渡しではなくもちろん振込ですよ!
不便な場所だから手渡しの方がありがたいと思いきや、寮での盗難防止のため、当たり前ですが振込です。
勉強に専念しやすい環境
前述と同じ理由ですが、娯楽が少ないので、働きながら何かを勉強したい人は専念できると思います!
- ここのリゾバが終わったらワーホリに行く
- せっかく習得した英語力が落ちないように継続して勉強中
山岳地のリゾバでは、こういった理由で語学の勉強をしている同僚が多かったです。
将来海外の旅行会社で働くことを目標にし、難しい資格の勉強をしていたとある先輩。
“ホテルで働いて仕事スキルを身につけながら勉強に集中できる”
というメリットで、何年も働いてリピーターさんになっていました。
もし勉強する時間を確保したいなら、“個室寮”がおすすめです。
山岳地リゾートバイトのデメリット
山岳地=不便というイメージを誰もが持っているのではないでしょうか?
確かにそれはありますが、他にも意外なデメリットがありました。
ここでは不便なこと以外のデメリットもご紹介していきます!
街は“下界”、スーパーに行くのも大変
私が働いている時、職場の先輩が街のことを“下界”と当たり前のように呼んでいました(笑)
言葉通り、街に出るのがとても大変で、スーパーに行くにも一苦労。
そういう場合、どうしていたかと言うと
- 車を持っている人に連れて行ってもらう
- ネットで買い物
- 親に宅配で送ってもらう
という方法で何とか過ごしていました。
食事は寮で3食用意されていましたが、たまには違う物が食べたい、お菓子も食べたいという欲求に駆られます。
「スーパーに行けるってなんて楽しいんだろう!」
この時期はちょっとしたことで幸せを感じていました。
山の天気は変わりやすい!体調に注意
山岳地の場合、普段の生活圏よりも標高の高い所が多いです。
朝晩の寒暖差が激しいので、体調に気をつけないといけません。
また、私のリゾバ先は標高1,500m以上の場所にあり、気圧の上下で頭痛に悩まされる日が何度かありました。
頭痛持ちの方は入山前に薬を用意するなど、対策した方がいいです。
繁忙期と閑散期の差が激しい
リゾバ先=観光地なので、混雑は時期によって差が激しいです。
山岳地は避暑地・紅葉が綺麗という理由で、夏と秋が大変混みます。
その時期は残業が多く、休日も少ないです。
そして仕事中は走り回り、まるで運動会(笑)
私は繁忙期になると、仕事が終わって寮に帰り、お風呂に入ってすぐに寝ていました。
寮が職場の裏にあり通勤時間0分なので、睡眠時間は充分とれていたと思います。
逆に閑散期は観光客がほとんどいなくてのんびり。
その代わりに、仕事が少ないので休みが増えます。
山岳地リゾートバイトの職場の様子
私が働いた山岳地のリゾバは、春〜秋の半年契約でした。
リゾバとしては長い期間を無事に終えられた視点から、職場の様子をお伝えします!
どんな仕事があるの?1日のタイムスケジュールは?
山岳地のリゾバは、ほとんどがホテル・旅館などの宿泊施設で働くことになります。
主な職種は
- フロント
- 客室清掃
- 料飲
- 調理
- 売店
上記5つです。
料飲とは、ホテル内のレストランでの接客や、客室内に食事を運ぶサービスをする職種です。
私が働いていたホテルは、客室清掃と料飲が1つの部署で“客室係”でした。
制服も清掃・料飲の時とデザインがまったく違う物を着ていました。
その客室係に配属された私の1日のタイムスケジュールをご紹介します。
時間 | 仕事内容など |
---|---|
7:00 | 朝食バイキングの準備 (男性スタッフのみ・当番制) |
8:30 | 出勤 朝食バイキングの片付け |
9:30 | お茶休憩 |
9:45 | 客室清掃 |
12:00〜14:30 | 中抜け休憩 |
14:30 | チェックイン客のお茶出し (女性スタッフのみ・当番制) |
16:00 | 夕食の盛り付け補助 |
18:00 | 夕食を客室に運ぶ 料理の説明 食器の片付け |
20:00 | 勤務終了 |
客室係は男性スタッフ・女性スタッフでやることがはっきり分かれていました。
客室清掃では男性が布団の片付け・掃除機がけ、女性がトイレや洗面所の掃除・アメニティーのセットをしていました。
夕食の時間も料理を厨房から持ってきて台車にセットするのが男性、部屋に料理を運んでお客様に説明するのが女性の業務。
スケジュールはハイシーズンになると、客室清掃と夕食を客室に運ぶ部分が約1時間ずつプラスされます。
ホテルは広いので移動が多く、体力勝負のお仕事でした。
慣れてくると部署内で連携がとりやすく、上手に分担できるようになるので、少しずつ楽になります。
部署内で連帯感を実感した時と、お客様に感謝の言葉を言っていただいた時にやりがいを感じました。
貴重な話が満載!個性的な同僚たち
私がリゾバを始めたきっかけは、スノボに没頭したくてスキー場のリゾバに行ったことです。
正社員の仕事を辞めて選んだ道なので、地元の友達からは変わり者扱い(笑)
ですが山岳地のリゾバでは、もっと個性的な仲間がたくさんいます。
- 国立大を卒業したのに就職しないで1年中リゾバ生活
- アメリカの治安が悪い地域に住んでいた経験あり、何があっても動じない女の子
一番びっくりした方は
- 3ヶ月間個人で山に篭っていた
というエピソードを持つ男性。
修行僧でも何でもなく一見普通の方でした。
何でそんな生活をしていたかを聞くと、
「なんとなく・・・」
リゾバをしていると、面白い経験をしている人と知り合います。
ワーホリに行ったことがある人はかなり多いです。
“自分のやりたいことを実行している”
そういった考えの人と話すと、生きる上での視野が広がります。
自分のやりたいことに素直な人たちばかりで、良い刺激を受けました!
半年間リゾバした私はこんな休日を過ごしていました
山岳地にいると娯楽の選択肢が極端に減ります。
そんな中、山岳地のリゾバを半年間経験した私が、休日をどのように過ごしていたかと言うと、
- 近場の散歩、たまに登山
- バスや車で街に出かける
- リゾバ仲間と寮で語り合う
まずは手軽にできる散歩を頻繁にしていました。
空気が綺麗な場所で、季節ごとに表情が変わる山の変化を楽しみながら歩くのは、とても癒されますよ。
また、バスや仲間の車で街に行くのも気分転換になります。
タイミングが合えば、地元出身の仲間が観光スポットに連れて行ってくれることも!
最後に、私は同期に恵まれたことがありがたく、寮でお酒を飲みながら語り合うのが楽しかったです。
出身地域がバラバラなので、県民性番組のようなトークになることもありました!
まとめ|山岳地のリゾバ=シンプルライフを楽しむ
山岳地のリゾバは正直不便なことが多いです。
地元にいた時は、当たり前のようにできていたことが、山岳地では当たり前ではなくなります。
そんな中、散歩や仲間と過ごす時間を楽しむ=シンプルな生活って良いなと思いました。
当時の同期の子たちとは今も連絡をとっています。
同期の結婚式にはるばる東京から長野まで行ったことも!
自然と規則正しい生活にもなっていき、私はこの時期が人生で心身ともに一番健康だったと思います。
山岳地のリゾバは
“足るを知る”
その言葉を実感した貴重な経験でした!
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