就職活動をいざ始めると思い通りにならないことの連続ですよね。
中でも面接やES(エントリーシート)では自分の経験を企業の面接官に語る必要があります。
「自分には何の強みもない」
「学生時代はバイトしかしてなかったから何も話せない」
そう意気消沈している学生もいるのではないでしょうか。
そんな方々へ実際にファミレスで4年間働いた経験を就活に活かした私の体験談をご紹介していきます!
今就職活動について悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
就職活動で直面する悩み「ガクチカ」
「ガクチカ」という言葉をご存知でしょうか。
就職活動中の学生なら、かなりの確率で遭遇する壁の一つ。
私はファミレスでのバイトの経験をこの「ガクチカ」で語りました。
「ガクチカ」とは?
「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れていたことは何ですか?」の略です。
これはES(エントリーシート)や1次・2次面接など、就職活動の初期によく聞かれる質問です。
そのため就職活動を始める際はこの「ガクチカ」をすらすらと語れるようにフォーマット化しておく必要があります。
なぜ「ガクチカ」が困る質問か?
「ガクチカ」は学生時代に何をしていたかを聞かれますので、急に新たに話を創りだすことは不可能。
そして「ガクチカ」の厄介な点は、人によって内容の差が顕著ということです。
例えば
- サークルで部長でした!
- 体育会所属で、大会で優勝しました!
- 留学をしました!
- 学生団体を立ち上げました!
といった「凄い!」と思ってしまうような経験をしてきた人が目立つ質問なんです。
特に何かを成し遂げた経験がなかったり、大勢の人をまとめたりした経験がない人にとっては地獄の質問。
ファミレスバイト経験で「ガクチカ」は乗り越えられる?
では私のように特別な経験をしたことがなく、ファミレスでのバイト経験しかない学生は「ガクチカ」で何を話せばよいのでしょう。
慌てて短期留学や学生インターンなど調べ始めた方!ちょっと待ってください!
あなたの経験は本当に「ガクチカ」で話せない内容なのでしょうか?
いいえ!
しっかりと準備すればどんな経験でも面接で自信をもって語れるようになります!
私も実際にバイト経験のみで「ガクチカ」を乗り切りました。
どのようにしてバイト経験だけで「ガクチカ」を語ったのか、私が実際に就職活動の時に行ったことをご紹介します。
バイト経験だけで面接を乗り切る方法
まず「ガクチカ」という質問で面接官が求めていることは何でしょうか。
唯一無二の凄いことを成し遂げた経験でしょうか?
実はほとんどの面接官はそのような経験は求めていないのです!
本当に面接官が求めていること
面接官は「ガクチカ」で、この人は置かれた状況下でどう考え工夫し行動してきたのかを聞きたいのです。
社会に出るとどうしても自分が希望していないことや理不尽な状況に置かれることもしばしば。
- そういった状況の中でどう行動するのか
- 今まで集団生活の中でどのような立ち位置で過ごしてきたのか
- 入社したらどのような人間関係を構築していくのか
面接官はあなた自身の立ち居振る舞いや考え方を確認したいんです。
つまりバイト経験だけでも十分答えられる内容なのです!
少し希望が見出せたでしょうか?
では実際に「ガクチカ」を考えるステップを3つご紹介していきましょう。
①自分の軸を明確にする
就職活動でよく聞く「自分の軸」という言葉。
まずはこれを明確にしておかないと、どんなに着飾って面接に臨んだとしてもちょっとした質問ですぐにボロが出てしまいます。
- 自分は何を大切に生きてきたのか
- どんなことをしたいのか
- やりたいことを叶えるためにはどんな仕事に就くのが良いのか
そういった自己分析をしっかりすれば、どんな質問がきても論理的に受け答えできるようになります。
自分の軸はバイトの経験から考えられますよ。
- そもそもそのバイトを選んだ理由
- バイトの経験の中で自分が向いていると感じたことは?
- バイトをする中で意識していたことは?
このように自分のバイト経験を振り返ることで、自分がどういう人間なのか、これからどのような職に就くと自分のスキルを活かせそうか段々はっきりしてきます。
自分の軸を定めるには自問自答の繰り返しが一番の近道!
②企業が求める人物像を研究する
自分の軸が定まったら受けたい企業を探していきます。
求める人物像は企業によって様々です。
- 何か専門的な知識を持っている人
- 成長意欲のある人
- リーダー経験があり皆を引っ張ることができる人
- 協調性をもって周囲と関われる人
希望している企業の求める人物像は何でしょうか。
確認できる方法は様々
- 説明会や面接の際、企業採用担当者に直接聞く
- 実際にその会社で働いている人に話を聞く(OB訪問)
- 企業HPを見る
- 同じ企業を受ける学生を観察する
- 説明会の内容を研究する
会社が求める人物像が分かると面接で話す内容の方向性が定まります。
③「ガクチカ」をまとめよう
では実際に企業が求めている人物像と、バイトの経験で分かった自分の軸を照らし合わせてみてください。
共通する部分を見出すことができるようになるのではないでしょうか。
このようにバイト経験だけでも「ガクチカ」を使って企業の求められる人物像に寄せた内容を考えることが出来るんです!
【実体験】ファミレス経験で「ガクチカ」を語れた!
では実際に私がファミレス経験を「ガクチカ」でどのように話したのか、具体的にご紹介します。
当時の私の状況
まずは当時の私の状況について説明します。
- 勤務年数:4年間
- 担当:某ファミレスでのホール
- ファミレスの特徴:オフィス街、比較的忙しい、客層は家族連れ~ご年配まで様々
- 就職活動の軸:人と人の間に立つ仕事。自分の言葉で人に貢献できる仕事。
- 受けた業界:無形商品を扱う業界(例:ブライダル・アパレル・人材・ライターなど)
私は無形商品を扱う業界を希望していたこともあり、人との関わりについての質問をよくされました。
私がバイト経験から就職活動の際アピールしていたことは
- 社会人としてのマナー
- コミュニケーション力
- 想像力
- 臨機応変な対応力
の4つです。
主にこの4つを織り交ぜながら「ガクチカ」を始め、自分の経験を面接で話していましたよ。
①社会人としてのマナー
ファミレスでのバイトではホール担当としてお客様の前に立つことが多かったため、挨拶や礼儀、敬語など基本的な社会人としてのマナーが身に付きました。
またレストランマナーや接客マナーが身に付いたこともアピールしました。
「マナーを身に付けた」だなんて就職活動で話す事?と思う方もいるかもしれませんが、当たり前ができていない人もいるんです。
そのような基本ができていることを大切にしている企業もありますから、話す内容としては十分!
②コミュニケーション力
接客業では様々な人と関わる必要があります。
私はお客様と直接相対する可能性のある業界を受けていましたので、面接の際はコミュニケーション力を2つに分けて話していました。
お客様相手の場合
私の勤務していたファミレスの客層は様々だったので、普段接することのない世代の方と接する機会がたくさんありました。
中には常連のお客様もいて、よく話しかけていただくことも。
分け隔てなくいろんな世代のお客様とコミュニケーションを取る経験は接客業バイトならではですね。
同僚相手の場合
私のバイト先は、同世代から勤続10年以上のベテランママさんまで様々な方が働いていた職場。
特に忙しいお昼などの時間帯は、ホールもキッチンもコミュニケーションを取りながら仕事をしなければなりません。
そのため業務を円滑に行うためにも、同僚には年代関係なく積極的に話しかけ、忙しい時間帯でも状況の共有を常に心がけていました。
そのおかげかどの世代の方ともプライベートな話までできる間柄になり、仕事もとても円滑に進めることができました。
③想像力
自分次第で色々な工夫ができるのが接客業。
私の場合どんなに忙しくても、担当エリアのお客様の観察をするよう心掛けていました。
食べ終わった食器を下げたり、コーヒーのお替りがいるかを尋ねたりと、お客様にとって最良のタイミングで声を掛けられるよう注視していました。
この経験から、相手の立場に立って相手が今何を求めているのかを想像する力が付いたと思います。
④臨機応変な対応力
接客業では人を相手にする仕事なため、予測できない事態が起きることもあります。
お客様側・店側にアクシデントが起こった時、落ち着いて状況を確認し、自分はまず何をするべきか瞬時に判断をする。
マニュアルを超えて自分の経験や考えを問われる場面が多くありました。
ただ指示を待つのではなく、自分で考え行動する力がつきました。
まとめ|ファミレスバイトでも「ガクチカ」は胸を張って言える!
ファミレスバイトの経験だけでも就活の面接を乗り越えられる自信はつきましたか?
人と関わる中でどのような立ち居振る舞いができるかは、就職活動の際に接客業だけではなく全ての会社で聞かれることです。
そのためファミレス等の接客業でより多くの人と関わるバイトをしていた人は、胸を張って自分の経験を語ることができるはず!
学生時代のバイト経験は立派な「学生時代に力を入れてきたこと」です。
周りの人の面接内容に臆せず、自分の経験を堂々と話して内定を勝ち取りましょう!
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